
1.電話を受けるときのマナー
電話を受ける際は、相手が「この会社に電話してよかった」と感じるかどうかがポイントになります。
そのためにも明るく丁寧に一つひとつ対応し、相手が安心して話せるような雰囲気をつくることが大切です。
電話を受けるときの基本的なマナーの流れは以下のとおりです。
| 電話を受けるときの流れ | 実際に言う言葉 |
|---|---|
| 電話を受ける準備をする | ― |
| 電話に出る・名乗る | 「お電話ありがとうございます。〇〇株式会社、□□でございます。」 |
| 相手の名前と用件を確認する | 「恐れ入りますが、会社名とお名前、ご用件をお伺いしてもよろしいでしょうか。」 |
| 必要に応じて取り次ぐ・保留にする | 「担当におつなぎいたしますので、少々お待ちいただけますでしょうか。」 |
| 折り返しを案内する・伝言を預かる(担当者不在の場合) | 「申し訳ございません。〇〇はただいま席を外しております。戻り次第、折り返しご連絡いたしましょうか。」 |
| 電話を切る | 「お電話ありがとうございました。失礼いたします。」 |
以下、それぞれの内容を解説します。
1-1.電話を受ける準備をする
電話は突然かかってくるため、常に「すぐ出られる状態」を意識しておくことが大切です。
最低限の環境を整えておくだけで、慌てず落ち着いた対応をすることができます。
電話を受ける準備のポイントは以下のとおりです。
- メモとペンを常に手元に置く
- 名乗りの言葉をすぐ言えるようにしておく
- 姿勢を正し、声を出しやすい状態を保つ
1-2. 電話に出る・名乗る
電話はできるだけ早く出て、会社名と自分の名前を名乗るようにします。
3コール以内に出ると、相手に「きちんと対応してもらえる」という安心感を与えることができます。
また出る前に一呼吸置くことで、落ち着いて丁寧な対応をしやすくなります。電話に出る・名乗るときの基本例文とポイントは以下のとおりです。
「お電話ありがとうございます。〇〇株式会社、□□でございます。」
- できるだけ早く出る(目安は3コール以内)
- 明るくはっきり、語尾まで聞き取りやすく話す
- 「もしもし」は使わず、丁寧な表現を用いる
- 最初に会社名・部署名・氏名を名乗る
1-3. 相手の名前と用件を確認する
相手の名前や用件を正確に把握することは、スムーズな対応をするための要です。
聞き間違いを防ぐために、必ず復唱しながら確認するようにしましょう。
相手の名前と用件を確認するときの基本例文とポイントは以下のとおりです。
「恐れ入りますが、会社名とお名前、ご用件をお伺いしてもよろしいでしょうか。」
- 会社名・氏名・用件を順に聞く
- メモを取りながら聞く
- 必ず復唱して確認する
1-4. 必要に応じて取り次ぐ・保留にする
相手の用件を確認したうえで、担当者に取り次ぐか自分で対応するかを判断します。
取り次ぐ場合は、必ず一言添えてから保留にすることで相手に安心感を与えられます。
対応中は待たせている意識を持ち、保留から戻った際にはお待たせしたお礼を伝えることが大切です。
必要に応じて取り次ぐ・保留にするときの基本例文とポイントは以下のとおりです。
取り次ぐとき:
「担当におつなぎいたしますので、少々お待ちいただけますでしょうか。」
保留から戻ったとき:
「お待たせいたしました。」
- 無言で保留にしない
- 保留から戻ったら必ずお礼を伝える
1-5. 折り返しを案内する・伝言を預かる(担当者不在の場合)
担当者が不在の場合は、その状況を丁寧に伝えたうえで折り返しの案内をします。
相手の希望を確認し 、伝言がある場合は内容を正確に復唱してから預かることで、行き違いを防げます。
折り返しを案内する・伝言を預かるときの基本例文とポイントは以下のとおりです。
折り返しを案内するとき
「申し訳ございません。〇〇はただいま席を外しております。戻り次第、折り返しご連絡いたしましょうか。」
- まず担当者が不在であることを丁寧に伝える
- 分かる範囲で戻り時間の目安を伝える
- 折り返しの可否は必ず相手に確認し、一方的に折り返すことを決めない
- 折り返し先の電話番号を確認する
伝言を預かるとき
「よろしければ、ご伝言を承ります。」
「復唱いたします。〇〇様より、△△の件でご連絡をいただき、折り返しをご希望とのことですね。」
- 会社名・氏名・用件を正確に聞き取る
- 折り返しの要否や希望時間を確認する
- 内容は必ず復唱して確認する
- メモは簡潔かつ分かりやすく残す
- 担当者へ速やかに共有する
1-6. 電話を切る
電話の終わり方は、相手への印象を左右します。
用件が済んだら感謝の言葉を添え、相手が切ったことを確認してから受話器を置くようにします。
最後まで丁寧に対応することで、安心感と信頼感を伝えられます。
電話を切るときの基本例文とポイントは以下のとおりです。
「お電話ありがとうございました。失礼いたします。」
- 相手が切るのを待つ
- 語尾まで丁寧に伝える
2.電話をかけるときのマナー
電話をかけるときは、「相手の時間をいただく」立場であることを意識することが大切です。
用件を事前に整理し、名乗りと用件を簡潔に伝えることで、相手に負担をかけずに話を進められます。
電話をかけるときの基本的なマナーの流れは以下のとおりです。
| 電話をかけるときの流れ | 実際に言う言葉 |
|---|---|
| ①電話をかける準備をする | ― |
| ②電話をかけて名乗る | 「お忙しいところ恐れ入ります。〇〇株式会社の〇〇と申します。」 |
| ③相手を指名する | 「〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。」 |
| ④用件を伝える | 「〇〇の件でご相談があり、お電話いたしました。」 |
| ⑤伝言や折り返しを依頼する・自分からかけ直すことを伝える(相手が不在だった場合) |
「恐れ入りますが、お差支えなければ〇〇の件で電話があった旨をお伝えいただき、折り返しご連絡をお願いできますでしょうか。」 「かしこまりました。それでは、こちらから改めてお電話いたします。」 |
| ⑥電話を切る | 「お忙しいところありがとうございました。失礼いたします。」 |
以下、それぞれの内容を解説します。
2-1.電話をかける準備をする
用件は一文で言える状態にし、相手の名前や連絡先を確認しておきましょう。
内容が簡潔になり、相手の時間を無駄にしません。
電話をかける準備をするときのポイントは以下のとおりです。
- 用件を一文で説明できるようにする
- 相手の名前・部署を確認する
- メモとペンを用意する
2-2.電話をかけて名乗る
最初に名乗ることで、安心感を与え会話がスムーズになります。
明るく聞き取りやすい声で、簡潔に名乗るように意識しましょう。
電話をかけて名乗るときの基本例文とポイントは以下のとおりです。
「お忙しいところ恐れ入ります。〇〇株式会社の〇〇と申します。」
- 「もしもし」は使わない
- 声のトーンを少し明るめにする
- 名乗りは簡潔に
2-3.相手を指名する
用件を伝える前に、まず相手を指名することで話が伝わりやすくなります。
敬称を付けて丁寧に相手の名前を言うことで配慮も伝わり、安心して会話を進められる雰囲気をつくることができます。
相手を指名するときの基本例文とポイントは以下のとおりです。
「〇〇様はいらっしゃいますでしょうか。」
- 敬称を必ず付ける
- ゆっくり、はっきり話す
2-4.用件を伝える
用件は結論から簡潔に伝えることで、相手が内容を理解しやすくなります。
前置きが長いと要点が伝わりにくいため、目的を最初に示し、必要な補足を続ける形が基本です。
用件を伝えるときの基本例文とポイントは以下のとおりです。
「〇〇の件でご相談があり、お電話いたしました。」
- 「〇〇の件で」など結論を先に伝える
- 一文を短くする
2-5.伝言や折り返しを依頼する・自分からかけ直すことを伝える(相手が不在だった場合)
相手が不在の場合は、状況を聞いたうえで伝言や折り返しを依頼します。
用件と連絡先を簡潔に伝え、相手に負担をかけない伝え方を意識しましょう。
ただし以下のような場合は、伝言や折り返しではなく自分からかけ直すことをおすすめします。
- 相手が明らかに多忙な立場・役職の場合
- こちらの用件が急ぎでない場合
- こちらから再度かけ直せる状況の場合
状況に応じた基本例文とポイントは以下のとおりです。
伝言や折り返しを依頼する場合
- 「恐れ入りますが、お差支えなければ〇〇の件で電話があった旨をお伝えいただき、折り返しご連絡をお願いできますでしょうか。」
- 「伝えてほしい内容」と「折り返し希望」を 一文でまとめる
- 命令的にならないよう「恐れ入りますが」「お差支えなければ」などのクッション言葉を添える
- 用件は簡潔に伝える
自分からかけ直すことを伝える場合
自分からかけ直す場合:
「かしこまりました。それでは、こちらから改めてお電話いたします。」
相手の都合を最優先にする場合:
「かしこまりました。ご都合のよろしいお時間に、こちらから改めてご連絡いたします。」
- 相手の都合を最優先にする姿勢を示す
- かけ直す意思を簡潔に伝える
- 感謝や一言の配慮を添える
2-6.電話を切る
電話の終わり方は、最後に残る印象を左右します。用件が済んだら感謝を伝え、相手が切るのを待ってから電話を切ることで、最後まで丁寧な姿勢を示すことができます。
「お忙しいところありがとうございました。失礼いたします。」
- 感謝の言葉を添える
- 相手が切るのを待つ
- 語尾まで丁寧に話す







